田中整体療院

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【当サイト内関連情報】   
B.鼻で呼吸し、腸を温めよう   
B.あなたも“冷え”ではありませんか?   
B.食いしばり癖があれば、解消させましょう!   
C.カルシウム1%が生命活動のカギを握っている    
D.ブレインジム(能力アップ、脳梗塞、自閉症など)   
  
現状、以下に書いてあることを実行するのは難しいかもしれません。不安にさせるだけかもしれません。   
でも、脳梗塞や心筋梗塞も増えて若年齢化し、今では小学校1年生で脳梗塞になる子供もいます。どう考えても異常事態です。   
知らないではあとの祭りとなってしまいかねませんので、目を通して頂ければと思います。   
なお、今からでも正せます。ご自分でも調べて頂き、やれることからやってもらえたらと思います。

人生のスタートから正す必要があるのかも?(2016.03.30.)(2017.03.13.更新)

  

1.【1980年が我が国育児の曲がり角だった】   
2.【親の考え方を変えることが先決】   
3.【今日の日本独特の育児法の問題点と正す方法】   
4.【西原流育児法:7つのポイント】   

  

1.【1980年が我が国育児の曲がり角だった】   
厚生省によって、1980年、スポック博士の育児法(離乳食を早めるなど)が大々的に導入されました。これを機に戦後も続けられていた我が国の優れた育児法が根本的に改悪されて、欧米にもどこの先進国にもみられない育児法が推進されるようになったのです。   
一方、アメリカでは、ちょうどそのころ(1978年)、生のハチミツによる乳児ボツリヌス菌症事件が発生しました。赤ちゃんの腸では5歳まで白血球(顆粒球)がバイ菌を吸収して体中をめぐり、この顆粒球が体中にバイ菌をばらまいて、風邪症状・中耳炎・肺炎・膀胱炎・腸炎・緑便・便秘症・皮膚疹(アトピー)・脳症・自閉症・発育遅延症などを発症することが明らかとなったのです(=離乳食病=免疫病)。   
こうした事態を受け、1980年、WHOの勧告にしたがって欧米先進国は、早い離乳食や果物ジュースは赤ちゃんには有害だとして、2歳過ぎまで母乳中心に育てるようになりました(アメリカの小児科医師会も、「最低1歳までは離乳食を与えず、最低2歳までは卒乳しないように」と発表しています)。そして、スポック式をやめて、赤ちゃんをおんぶと抱っことゆりかごとベビーカーとおしゃぶりで、3,4歳まで育てるようにしたのです(まさに日本の戦前の育児法にきわめて近いもの)。   
ところが、日本は、こうした欧米先進国の動向とは真逆の方向にカジをきっていったのです。その結果が、今の惨状です。しかし、治す方法はあります。副作用ゼロ、難しさゼロ、苦痛ゼロの方法が。必要なのは、少々の根気です。費用もほとんどゼロです。   

  

2.【親の考え方を変えることが先決】   
1980年、つまり40年近くも前から間違った育児法を指導されてきています。ということは、既に2,3世代が影響を受けてしまっており、深刻な状況です。例を少し挙げれば、   
●両親が口呼吸を常習にすると、   
赤ちゃんは生まれながらにして「口呼吸」をします。   
●両親が「冷え中毒」だと、   
赤ちゃんも生まれながらにして冷たいものを好み、「低体温」になります。   
いずれも万病の元ですが、行動様式は親から子に伝えられるのです(タイトルにスタートからと書きましたが、現実にはそれ以前からということになります)。   
従って今日の日本人の生活で、口呼吸と冷え中毒と寝不足の3つぞろいの両親では、賢くて丈夫な子が育つことは甚だ困難というほかありません。親の考え方を根本から変えていかなければなりません。それが先決です。   

  

3.【今日の日本独特の育児法の問題点と正す方法】   
①生後5ヶ月からの離乳食では、赤ちゃんは免疫病を発症します   
1歳半(できれば2歳過ぎ)までは母乳とミルクとし、   
2歳半から純白米のミルクがゆを「30回咀嚼」させましょう。   
  
②口呼吸は直しましょう   
鼻呼吸を身につけさせるためにおしゃぶりを、3~4歳(ほしがれば4~5歳)まで使わせます。   
  
③冷たいものは有害です   
温かく育てます。ミルクの温度は42度とし、手と足を常に温めます(体温は37.5度)。赤ちゃんは1時間に1億個の細胞分裂をしていますので、37度以上の体温が必要なのです。手や足を冷やしてはいけません。   
  
④身体にきつい着物はやめましょう   
着るものは全てゆるゆるに。紙おむつは冷える上にもれやすいので、赤ちゃんにとっては辛いものがあります。布おむつをゆるゆるに。夏も冷えないようにし、冬も寒くないように。   
パンツがきついと赤ちゃんは「狂暴」になりがち。靴下がきついと足が冷えて緑便になります。   
  
⑤緑便、血便は危険信号です   
今日の小児科医は緑便や血便は問題なしとしていますが、これは間違い。昔の医者が言うように、これらは腸カタルの典型的な症状。赤ちゃんは黄金色の便が正常で、便秘・緑便は病気なのです。   
  
⑥うつぶせ寝はやめましょう   
上向き寝が肝要。間違った寝相で顔がつぶれ、口呼吸になり、脊椎が横に曲がり、猫背になり、わけのわからない免疫病が起こりやすくなります。   

  

4.【西原流育児法:7つのポイント】   
上述の項目3と重複するところが多いですが、大事なポイントですので少し詳しく記載致します。   
  
①母乳育児が基本、あるいは乳幼児用粉ミルクの使用を   
誤った育児法は、いうまでもなくおしゃぶりを使わずに離乳食を4~5ヶ月から与えて育てることです。多くの場合赤ちゃんは、アトピー性皮膚炎や風邪、喘息、手足口病、中耳炎、膀胱炎、時に自閉症や発達障害児になり、同時に多動、狂暴になり、低体温で緑便、下痢、便秘、夜泣きになります(=離乳食病=免疫病)。   
離乳食を与えると、1時間後には赤ちゃんの腸内細菌が大人型となって大腸菌や悪玉菌だらけになりますし、丸のみが始まります(「ゴックン期」と称して喜んでいる場合ではないのです)。つまり、腸がダメになるので、苦しいからうつ伏せ寝になり、口呼吸が始まります。   
ですから、まずは2歳過ぎまでの母乳育児を基本とすること(少なくとも1歳半)。もしも事情により母乳が不十分、不適切の場合は、乳幼児用の粉ミルク(カゼインの入っていないもの)を42度にして与えることが何よりも肝要です。なお、小麦製品ばかり食べる母親の母乳では、早期離乳食と同様な事態になりかねません。   
*健康な母親のよい母乳とは、体が健康な上に常に鼻呼吸をし、寝不足もなく、   
冷たいものを飲食せず、小麦や玄米、肉類、カレー、キムチ、ショウガを避け   
て、白米食と野菜類と魚を少々摂り、一口30~50回咀嚼する母親の母乳のこと   
であり、そのような母乳にはバイ菌の汚染がありません。   
*アメリカのバーナード博士は、「小児成人病である糖尿病発症のリスクが解明   
されていない為、全ての幼児に牛乳を与えないようにすべき」として、「母乳   
を与えている母親も、乳製品の摂取を避けた方がよい」と警告しています。   
*母乳の管は血管と一緒です。白い血液であるお乳を出す管が詰まれば母乳は出   
なくなります。妊娠中には絶対に牛乳を飲んではいけません(人間よりも高い   
体温の牛の脂肪や牛乳成分を摂ると、皮膚や内臓に脂がたまり、血管が詰まり   
やすくなります)。また、脳梗塞や心筋梗塞も増えて若年齢化し、今では小学   
校1年生で脳梗塞になる子供もいます。子供の生活習慣病が増えている原因は   
低体温と牛乳です。   
  
②口呼吸を改め、鼻呼吸に   
5ヶ月離乳食による離乳食病に次いで我が国で問題となるのが、赤ちゃんの口呼吸です。これは、おしゃぶりを使わないことと大いに関係しています。口で呼吸が可能なのは、元来1歳以降のヒトに限られますが、最近の日本の赤ちゃんは、生まれながらにして口呼吸ができてしまう子が多くなりました。   
これは、両親がひどい口呼吸の場合、生まれる子は必ずそうなるからです。両親の行動習性がそのまま子に伝わるのです。でも、おしゃぶりを生まれた直後から与えていれば、両親が口呼吸の子でも鼻呼吸を習得できます(与えなければダメですが)。   
なお、おしゃぶりで歯形がダメになるという迷信が日本には根強く残っていますが、それはまぎれもなく迷信に過ぎません。むしろおしゃぶりで様々な病気が予防できるのを、日本の医者はほとんど誰も知らないのは大変残念なことです。しかし、だからといっておしゃぶりをすれば必ず歯形がよくなるのかといえば、必ずしもそうとはいえません。横向きやうつぶせなど寝相をでたらめにすれば、どんなにおしゃぶりを使っても、使わないよりはましですが、ダメです。   
*ピジョン社のオシャブリ   
個人的には、シリコーンゴム製というところが気になります。しかし、   
50、60年もの実績があるドイツのヌーク社ブランドもシリコーン製なので   
大丈夫なのでしょう。    
*口呼吸の最大の問題は、扁桃腺が乾くことです。雑菌が住み着きやすくなるか   
らです。鼻で呼吸することで、鼻のなかも口内も乾燥せずにすみます。これが、   
鼻呼吸の主な狙いです。口呼吸では、鼻の扁桃(アデノイド)も乾燥してカビが   
生えたようにバイ菌の巣となります。つまり、バイ菌を口と鼻の奥で好んで飼っ   
ているようなものです。そういうつもりはないでしょうが、そういう状態になっ   
てしまうのです。そして、体中にバイ菌がばらまかれます。特に好んで皮膚と関   
節に巣くいます。それがアトピー性皮膚炎やリウマチに進むのです。脳にも   
行き、うつ病や偏頭痛、はたまた痴呆の状態になるのです。   
ちなみに、大人になって激しいスポーツをする人も、口呼吸になりやすいの   
です。水泳の競技は特にそうです。   
*幼児に鼻詰まりは禁物です。すぐに耳鼻科で診てもらうのがよいでしょう。   
  
③必ず仰向けで寝かせること   
離乳食病、口呼吸病に次いで赤ちゃんに災いするのが、でたらめ寝相です。横向き寝、うつぶせ寝が習慣となると、まず、顔がつぶれ、歯型がゆがみ、背骨も曲がり、猫背、横曲がりになり、骨盤もゆがんでしまいます。鼻腔内がうっ血して鼻閉となり、必ず口呼吸となります。口呼吸では、出っ歯、反っ歯、すきっ歯、乱杭歯、受け口となり、ついでに人類特有の「わけのわからない免疫病」になります。   
一昔前に、赤ちゃんの横向き寝やうつぶせ寝が流行りましたが、突然死が多発したために今日では上向き寝がすすめられています。しかし今、赤ちゃん相談室の相談で多いのは、口呼吸に次いで寝相です。いくら上向き寝にしても、赤ちゃんがすぐにうつぶせ寝になってしまうというのです。   
これは、早い離乳食でお腹が苦しくてうつぶせ寝となっているのですから、すぐには矯正することが難しいと言わねばなりません。そのくらい厄介なのがこの間違った寝相なのです。まずは離乳食病から取り除いていく必要があります。   
ところで、緑便とうつぶせ寝は、切っても切れない関係にあります。   
離乳食で緑便になっても、   
手足が冷たくて緑便になっても、   
おむつや靴下のゴムがきつくて緑便になっても、   
お腹が苦しいので、うつぶせ寝になります。同時に口呼吸となり低体温になります。   
このうつぶせ寝を正すには、まず緑便となる原因を全て除いて赤ちゃんのお腹が苦しくならないにするほかありません。そうしておいて上向き寝にして揺りかごのように敷布団ごとゆすってあげてください。そうすれば上向き寝になります。   
*赤ちゃんの頭が絶壁になるのが気になる人は、円座の低い枕を使い、頭だけを   
上下左右斜めに動かせば美形になります。   
  
④緑便・血便は危険信号   
哺乳動物の赤ちゃんは、授乳期間中に母乳以外のものを与えると、赤ちゃんの免疫病にかかります。ひどい場合には死んでしまいます。これは、どんな哺乳動物でも同じです。ヒトでこのことが深く理解されるようになったきっかけが、上述した1978年にアメリカで起きた乳児ボツリヌス菌症事件でした。これにより赤ちゃんの腸が、2歳半までは腸内のバイ菌やウイルスをほぼ自動的に吸収していること、5歳までは腸を冷やしたり、手足やお腹の皮膚を冷やすと腸内細菌が吸収されるという特性を持つことが明らかになりました。   
これが赤ちゃんにしばしば起こる病気の解明につながりました。乳幼児の病気は自分の腸のバイ菌で発症するので、昔は自家中毒症と呼ばれたのです。今日の5,6ヶ月離乳食によるアトピー、喘息、中耳炎は自分の腸の悪玉菌による自家中毒症状の一つで、私はこれを「離乳食免疫病」と呼んでいます。   
早すぎる離乳食で不適当なタンパク質を飲ませたり食べさせると、たいていは腐敗臭のある緑便になるのは、腸内が大人型の大腸菌・ウェルシュ菌やエンテロウイルスに変わるためです。   
血便も同様に起こりますが、たいていは赤ちゃんに与えた生ジュースか母親が食べた玄米食か雑穀が原因です。その場合は、しばしばアトピー性皮膚疹を伴うことにもなります。   
  
⑤赤ちゃんはいつも温かくして育てましょう   
赤ちゃんを健やかに育てるためには、手や足がいつも温かくなければなりません。今日、赤ちゃんを夏でも冬でも薄着にして寒く育てる育児法が流行っていますが、これは赤ちゃんに対する虐待です。赤ちゃんの体温は、常に37~37.5度なければいけないのです。   
赤ちゃんは交感神経の発達が悪く、暑い時は汗をかきますが、寒くなるとすぐに手足が冷たくなり、低体温になってしまいます(37度以下)。そうなると腸がダメになり、緑便になるのです。そしてお腹が苦しいので、うつぶせ寝になってしまい悪循環となります(腸を冷やすような飲食物は、夏でも与えてはいけません)。   
  
⑥紙おむつ、きついゴムひもはやめましょう   
最近の赤ちゃんの相談で多いのは、多動、狂暴、アトピー性皮膚炎、自閉症傾向、発達障害と症状はまちまちですが、これらの赤ちゃんに共通しているのは、おしゃぶりを嫌い、手や足が冷たくて、おむつやパンツや靴下のゴムがきついということです。特に紙おむつでゴムがきついと赤ちゃんは大変不機嫌になります。なぜなら、紙おむつではことのほか体が冷えるからです。その意味では、紙おむつは虐待と同様になっており、むずかりや不機嫌を引き起こすのです。更にそれを無視して紙おむつを続けていると狂暴な子になりがちなのです。   
紙おむつでは低体温になり、かつ緑便か便秘にもなります。当然36度台の低体温児で、汗をすぐにかき、母乳でもミルクでも長期に緑便や便秘が続くことになります。   
以上まとめると、顔や手や足が冷たいだけでも、パンツや靴下のゴムがきついだけでも、赤ちゃんは緑便や便秘になって、同時に低体温になります。   
赤ちゃんは、2歳半までは常にニコニコして、手足が犬や猫のように温かくて、鼻で呼吸して、上向きによく眠り、お乳だけを飲み、一日に1,2度黄金色の酸味のにおいの便をして、お腹が空いたときだけ独特の泣き方でこれを知らせるというのが健やかな育ち方なのです。反対に、いつもぐずる、奇声を発する、不機嫌で狂暴な赤ちゃんは、よかれと思って知らない間に赤ちゃんを虐待している結果ですから、そのことに一刻も早く気づくことのできる親でありたいものです。   
  
⑦ハイハイ期間がとても大切   
母乳とおしゃぶりを四六時中していれば、西洋の赤ちゃんのように心臓から丈夫になり、元気に長時間ハイハイできる子になります。ハイハイをすると、力強く手足を動かすため血圧が上がり、さらに首を持ち上げると頸胴という血圧をコントロールする装置が頸動脈部にあって、これで血圧が上昇します。   
ハイハイを省略すると血圧が上がらないままに育ち、また無理して立ち上がると虚弱児になるのです。大人になっても血圧が100以下の人がいますが、これは赤ちゃんの時にハイハイをあまりしなかった人です。   
でも、あまりハイハイをしないで育った子も心配は無用です。大人になってからでも、四つん這いになって訓練すれば血圧は高まってきますので、そういう人もあきらめないでください。   

  

(参考書籍)   
・病気知らずの自然流育児(真弓定夫著)2007年   
・お母さんは世界一の名医(西原克成著)2010年   
・病気知らずの子育て(西原克成著)2012年   
・免疫力をあげる子育て法(安保徹・西原克成・真弓定夫著)2012年   

  
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